にこにこ会



立ち上げにまつわる物語

vol.6


にこにこ会ではいつもの森の中で節分祭を行います。

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『鬼』
       
水澤:リアルな鬼が出来たのはどうして?     

鎌上:娘の時に初めて節分で鬼が来るのをやった。「誰鬼やる?」って言ったら、現役ダンサーの方がやってくれることになり、和太鼓をやってる方がいて、太鼓を借りられるかもという話になり「うち鬼のお面あるよ」という話になったり…。

中村さん: あのきっかけは映画(保育に関するドキュメンタリー)。映写会があってそれを見に行った高崎さんが今までの節分を「手ぬるい!」とか言っちゃって。それで ダンサーをしている母が鬼になるのを、一役かってくださることになって。保育中に鬼が出るという設定だけはしていたけど、実際どういうものになるのか知ら されずにいたら、出てきたものはとてつもなく「本物」っぽかった。もう、太鼓が鳴る中、踊って、山の中に消えていった鬼は、まさに「恐ろしい」存在だっ た。

高崎さん:自然は心地よさとか美しさだけでなく、危険や恐ろしさを感じる一面もあるから、それを具現化したのが鬼かなと。負の面まで含んだ自然の豊かさ、それに対する畏敬の念を感じる為に最近の絵本のポップな鬼ではなく、本当に怖い鬼にご登場いただきたいと思ったんです。

鎌上:それで、鬼の係の方にお任せしたら、なんかスゴイ格好して来てくださって。            

中村さん:スゴイのが来ちゃった(笑)。演技とかじゃなくて、ダンサーだから、和太鼓の方も本格的なスゴイ低音でドンドコドンドコって。
   
鎌上:当日までどんな格好で来るか分からなかった。            

中村さん:呆然 だよ、私なんか。            

黒川さん:小ちゃい組もあそこで一緒に見てたの? 可哀想だねぇ。

中村さん: 高崎さんの子どもなんかギャーギャー泣いてた。黒川さんの足の下でしがみついて…。すごい踊りだったのよ。幻想的な感じで、それがクルクル回って。だっ て ダンサーだから動きが違うのよ。そしたら最後にみんながギャーギャー泣いちゃって。最後には合掌して消えていったの。子ども達は来る人来る人に「鬼が 来た 鬼が来た」って言って。        

黒川さん:その後、お父さんもやったりね。            

中村さん:カツラが落っこっちゃったりね。            

X:黒のウエットスーツ着てた人いたよね。            

中村さん:余計なことするって言うか、子どもを掴もうとしたら大パニックになったとかね。次の年は空き缶でガラガラとかやったり。その年によって。やけにパステルだなとかね。去年は3匹なのに、4匹いたり。

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