にこにこ会



立ち上げにまつわる物語

vol.11

『母たちの感想』

水澤:時間が時間なんですけど、感想とか…どうですか?

新人母A:自主保育ってこと自体、何も分からないで。友達に噂を聞いて、とりあえず最初に見学行った。その時の保育者が黒川さんで…、何なんだろう?って。で、ライゲンが始まって、何やってるんだろう?って。何の情報も、その友達は教えてくれないし。知らないまま入ったほうがいいでしょう?って感じで、何と なく入って。今だに思うんだけど、スゴイお母さんばっかりだなって。凡人の私達には無理だよね、って新入会者同士で話している。先達が何となく活動している間に、うまく事が流れていて、うまくまとまっている。スゴイなぁって。でも最近自分が楽しくなってきている。

一同:笑。            

中村さん:最初はみんな凡人だと思うし、その凡人の感覚が大切だと思ってる。逆に言うと、自分が特別だと思っている人がいると、ややこしい。上の代の経験者とかね。じゃないと大変だと思うよ。私だって普通だもん。

新人母B:黒川さんが本当にこんなに楽しそうにしゃべる人なんだなぁ。引率でも静かに空気のように優しく見守っていると話も聞いていて。でもスゴク嬉しそうにしゃべる人なんだなと。黒川さんのことが分かって良かったです。        

黒川さん:こういう場では最初、何も話せなかった。

新人母C:それと、人に何かお願いするってことが出来なかったんだけど、2回目の活動の時、時間の都合でお迎えがどうしても間に合わなくて、スゴク緊張しながらメンバーに電話したら「電話だとパニックになるからメールにして下さい」って言われて。

新人母D:うちの息子が音に過敏で、電話の呼び出し音に反応して絶叫するから、メールにして下さいって話した。            

新人母C:でも快く引き受けてくれて、そこでまず人にお願いすることが出来たっていうことで、自分で自分を褒めてしまった。

新人母D:それって、にこにこの影響大きいよね。            

中村さん:自分がしてあげる分には、全然出来るんだけど、人に頼むってことは心苦しい。してもらってありがたいって思えるようになるのはなかなか無いんだよね。

水澤:自分がしてあげるのって気持ちいいじゃないですか。喜んでもらえて。それって自分にとっては大したことじゃなかったりして。それの積み重ねが良い連鎖 になるんだったら、まず先に自分がやってあげる。そうすると今度頼むのも、頼む時にきっとこの人も私がやってあげたように思ってくれると思えると、いつの 間にかずうずうしくなる(笑)。        

新人母E:今日はみなさんの熱い思いを聴けて…入って良かったです。3月に第二子が生ま れて、説明会の時も「先週産みました」みたいな感じで。最初は何も分からなくて、引率当番も「最初はやらなくていいよ」って言ってくれた。当番に入れな かったから、おんぶにだっこで心苦しかったんですけど、ある時、鎌上さんから「出来る時に出来ることをすればイイ」と言う内容のメールをもらって、気がラ クになった。みんなそう言う感じで出来ることをやって支えあっている会だなと凄く思って、こういう会に参加出来て良かったと思っています。なんだか……、 湿っぽくなってきちゃった。

鎌上:今日は楽しくお話出来て良かったです。最初に言わなきゃいけなかったんです が、始まりの話についてはたまたまここにいたのが高崎さんと私で、高崎さんはご存知の通り、柱になった方だからいいんですけど、本当はもっとたくさんの方 に聞けばたくさんの思いが出てきたんだと思うんです。なので私が言ったこともいち意見だと思って聞いて下さい。

──長い間ありがとうございました。 

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2010年秋、
この座談会に出席した母の中から、新しい保育者が2名誕生しました。

<了>

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